

就職活動の始めの頃は、生命保険やコンサルティング・ファーム、金融業界など幅広く企業研究を進めていましたが、なかなか自分の肌の合う企業に出会うことができませんでした。その後、生活に密着したインフラ業界に興味を持ち、東邦ガスに出会いました。
他の企業と比較して、東邦ガスの社員は自分の考えをしっかりと持ち、説明してくださった方が多かったように思います。また、お会いした先輩社員の方に温かみがあり、明るい印象を受けました。何より日々、活き活きと仕事をしていることが伝わってきて、この会社で働こうと決めました。
入社当初の配属先は総務部法務グループでした。東邦ガス全社で取り交わされる契約書の審査や、営業施策・販売促進イベントなどが独占禁止法や景品表示法に抵触しないか等のチェックなど、様々な法律相談に対応する部署でした。
自分が法学部出身ということもあり、基礎的な法律知識を持ち合わせてはいたものの、仕事で必要とされるのは、ビジネスの現場に対応できる「生きた法律」。当然、東邦ガスの事業・ビジネスの仕組みなどを理解していないと最適な法律相談ができません。自ら相談部署に足を運び知識を得る一方で、ビジネス法務の資格を取得するなど学生時代より勉強をしたように思います。
言うまでもなく、現場の仕事は法律論だけでは解決しません。営業担当からの問い合わせであれば、営業の現場を知り、営業担当と同じ目線を持つように努めました。そして現場の状況を把握して、皆で知恵を寄せ合う。相談解決後には、冗談で「あなたの席を置いておくよ」といった言葉や「あの時は助かりました」というお礼を頂いたりしました。まさに人と人の付き合いで仕事は成り立っていると実感させられましたね。
現場の力になりたい。当時はそう思う余り、営業担当からの問い合わせに対して、深く調べることなしに判断を出してしまったことがありました。上司と確認したところ、幾つかの法的な懸念が浮かび上がり、自分の判断の甘さに気付かされました。それと同時に、自分の仕事が部門や会社の命運を左右する大事な仕事なんだ、ということを再認識させられましたね。法律に対する判断・捉え方など、常に絶対的な正解が存在しない世界ゆえ、慎重に慎重を重ね、答えを出していかねばならない仕事だったと思います。
7年にわたる法務の仕事を経て、2011年から原料部へ異動となりました。LNG(液化天然ガス)の売主であるオーストラリア、カタール、マレーシア等の企業と締結した契約に基づき「いつ」「どれだけのガスを輸送するか」を調整することが現在の私の仕事です。
販売予測により必要なガス量を算出しますが、景気の変動に伴う日本国内の需給関係によりLNGの必要量は変化しますし、海外での出来事に影響を受ける場合もあります。こうした情報をチェックし、海外の売主や商社との折衝をするのですが、法務を担当していた頃とは仕事内容が大きく変わり、また社外の方と仕事で関わる機会も非常に多くなりましたね。
まだ原料部に籍を置いて半年程度。まだまだ知識不足を痛感する毎日です。基地や船に関する専門用語など、自分が分からないことは、法務を担当していた頃と同様に、現場に行き、貪欲に学びたいと思います。
現在は船舶のオペレーションが仕事の中心ですが、ガスの調達という立場から、世界情勢やガスの需給関係など広く学びたいと思います。理解できることが増えれば、より携わる仕事が大きくなる。安定的なガス供給という地域密着の企業ではありますが、世界を意識して今の仕事に挑戦したいと思います。