

私は関東の大学に通っていたので、Uターン就職ということになりますが、就職活動は関東方面の企業を中心に選考試験を受け、名古屋圏の企業はインフラ関連の企業に絞り込んでいました。東邦ガスに決めた理由は、選考過程で出会う社員の方々がフレンドリーで話も弾み、心の負荷を軽くして面接に望むことができたからです。就職活動で業界や企業の情報を調べることはできますが、人柄まで調べるのは容易ではありません。実際に自分で会って、志望企業の人がどんな雰囲気を持っているかは、面接や説明会に参加して自身の感覚を研ぎすまして判断をすることになります。私も面接に望むにあたり、東邦ガスの情報を得ましたが、それでもまだ未熟だと感じ、面接は四苦八苦の対応でした。しかし、東邦ガスの人事担当者は、事例を沿えるなどして、学生世代の目線で話をしてくれました。お客さまだけでなく、人材も大切に思っている姿勢を感じることができたと思っています。
入社後2年間は、ガス器具を使う一般のご家庭のお客さまに対して訪問営業を担当し、日々ご家庭を訪問して他燃料から都市ガスへの切り替えを提案していました。次の3年間は、東邦ガスの販売店である「エネドゥ」や「リベナスエネドゥ」の業務に対して後方支援に就き、販売員の方へ効率的な販売施策を提案して、売り上げを上げるためのサポートをしていました。つまり、最初の4年間はお客さまと直接関わったり、その存在を近くに意識して仕事をする機会に恵まれていたのです。その後、社内の修学休業制度を利用して、東京の大学院に進学し、経営学や人事管理について勉強し直しました。学生時代も経営について学んだのですが、やはり実社会に出ずして学んでいても机上の空論で、理解度が高まりません。ならば一度働いて、リアルに感じた問題を把握した上で学び直せば、会社に戻ったときに汎用できると思ったのです。会社も私のように知識を積みたいと願う人がいるから制度を設けたので、利用価値が多分にあると思っていました。
復職してからは、人事部と各企業の人事・労務の事業活動をサポートする外部の経営者団体への出向を経て、現在の企画部経営企画グループに異動しました。今の仕事は、社内各部署が立案した経営計画を東邦ガスの経営計画書としてまとめ上げ、会社の方針を策定するというものです。各部署の業務を熟知していないと要点のまとめも困難を極め、論点の定まらない内容になってしまいます。なぜ各部がその計画を立案したのか、なぜ前年度と目標数値が違うのか、他部署との比較や過去の業務を遡っての比較など、あらゆる角度から分析を施して立案背景を理解する力が求められていると感じます。自分では意外だったのですが、現場の第一線での営業経験や、販売店と関わった経験が経営計画のとりまとめにおいても活きていますね。実は現場をはっきりとイメージできないと、各部が提出した目標数字などがどんな裏付けがあって定められているのかが理解できません。机上の空論になりかねないのです。現在の各部署で経営計画を取りまとめるにあたり、この気付きに到達できたのは、実際にお客さまとふれあい、またその存在を意識して仕事をしてきた経験があったからだと思います。
様々な部署や組織を渡り歩くと、その都度まったく新しい業務に出会います。期待もあれば、当然不安もつきまといますし、それは年次を経ても同じです。そこで私は「なぜ自分は今の部署で必要とされているのか、ここですべきことは何か」と、毎回の異動の際に自分を見つめ直し、自己分析を行ってきました。すると、自分に足りない何かを見つけることができ、その何かを補う努力をすることで、スキルアップの階段をひとつひとつ上ることができました。東邦ガスは多くの仕事を任せてもらえる会社だと思います。だから、すべての仕事を自分の成長の促進材料だととらえ、挑戦を続けていきたいですね。