就職活動では、IT企業などを中心に会社を志望しており、最初は東邦ガスは私の本命ではありませんでした。しかし、ITの仕事の工程について調べていたとき、システムそのものを制作する工程とエンドユーザーと距離感の近い位置に立ったシステムの基本計画や開発をメインとする工程の二種類があることを知りました。東邦ガスでは後者の仕事に携わることができ、それは私のやりたかったことでしたから、本命候補として志望するようになりました。また、面接において、熱心に私の大学院での研究内容を質問していただいたことも印象的でした。わざわざ面接前に面接官の方は研究内容について調べてくださったようです。私としては情熱を注いできた研究でしたので、どんな体験談を語るよりも、もっとも自分らしい言葉で当時のエピソードを話すことができ、嬉しかったですね。

問題の収束には双方の望む到達点を見つけることが重要

入社して新入社員研修が終わると東邦ガスのグループ会社である、東邦ガス情報システム株式会社に出向し、人事系のシステムと営業系のシステムの運用、保守、維持管理に携わることになりました。システムは寄せられるユーザーの要望を満たすべく、仕様の変更がしばしば行われるのですが、そもそもシステムは独立して稼働しておらず、多くはデータがリンクして稼働しています。そのため、あるひとつのシステムを改修するとき、リンクしているほかのシステムにも一部影響が出ますので、改修するシステムを使っている部署と、影響の出る部署の両方にシステム改修の際の業務調整をお願いすることになります。以前、あるシステムの開発で、いよいよ稼働が近づいてきたというタイミングで、設計に漏れがあることがわかりました。緊急で対応を行って、結果的に無事システム稼働までこぎ着けることができましたが、関係者に急ぎで対応の依頼をすることになり、かなり心苦しい思いをしました。仕事では予期せぬ事態に陥ってしまうこともあります。この件では、トラブルの存在を常に意識して、万一の発生に備えたスケジュール管理をしていくことの重要性を学びました。さらに、関係者への突発的対応をお願いするときも、一方的に条件を突きつけ合うのではなく、トラブルのときだからこそ冷静に話し合い、互いが望んでいる到達点を共有することが大切です。その上で双方が担うべき役割を決定させ、迅速にトラブルの収束に向けての道筋を考えるように心掛けています。

部下の育成に全力を注ぎたい

2009年に情報システム部へ異動してからは、開発管理グループのサブリーダーとして、5人の部下を統率しています。自分の年次が上がって、会社に若手が増えてくると、自分の仕事の仕方も変わりました。若手に任せることも彼らのスキルアップの一環なので、すべてを私が請け負わず、どんどん下の世代にもチャレンジしてもらうのです。若手が実務を担当することで、替わりに私は管理という役を担います。チームとして最大限の力が発揮できるよう、業務の配分やスケジュール調整などを行い、皆でゴールを目指します。もちろん若手が苦労していることは十分承知ですが、そこは方向性を示し、あくまでも本人に業務に当たらせることが大切。最初から最後まで私が解答を明示し、ともに業務を行えば、業務のスピードは上がるかもしれませんが、彼らの成長のためにはなりません。このさじ加減は非常に気を遣うところです。私もリーダーに恵まれてここまでやってこられたと思っているので、今度は私が若手のバックにつき、彼らの成長のサポートを担ってあげる番だと思っています。
現在、私にとって入社以来最も大きい案件に関わっています。開発から新しいシステムへの移行まではトータルで3年間もありますので、この期間をいいチャンスだととらえ、若手の育成もしっかり取り組みたいと思っています。