STAFF INTERVIEW 04 東邦ガスの代表として、メーカーや他のガス会社とともに共同開発をする一大プロジェクトに参加。

「高い可能性」と「シビアな環境」に魅せられて

大学院ではエネルギー関連の研究をしていました。特に核融合の研究をしていたので、先輩たちは電力会社に入る人がほとんど。そんな中、私がガス業界を選んだのは、「ガスのポテンシャルの高さ」を感じたからです。というのも、通常エンジンでのエネルギー効率は30%強が相場なのに、「ガスコージェネレーションシステム」ではなんと80%を超えてしまう。すごいエネルギー効率ですよね。また、ガス会社と組んで多様な研究をしている教授陣が多かったのも、目指すキッカケとなりました。
私は関西出身なのですが、地元のガス会社ではなく、あえて東邦ガスを選択。理由は、東海地域の市場を魅力に感じたからです。東海エリアの特徴は、大手メーカーが集中していること。顧客となるそれらの企業は、コストや環境面に相当シビアだと予想できます。中途半端な技術力や口先だけでの営業では太刀打ちできないため、より高い技術や開発を追い続け、顧客の高い要望に応える。世界で勝負する企業のエネルギーを支える立場として、世界を相手にする醍醐味を味わう。そんな環境に身を投じて成長したい。だから迷わず、東海地域へ飛び込みました。

奥深い仕事だからこそ、やりがいもひとしお

現在の担当は、『ガスヒートポンプ』という、都市ガスで動く業務用エアコンの開発と、営業部門の後方支援です。ガスヒートポンプは自動車と匹敵するくらいの部品数の多さで、性能も大変複雑。毎日勉強しないといけないし、改良して高性能化していくのは、相当な努力が必要です。前任者はかなりベテランの50代でした。その方に教えていただきながら仕事を覚えましたが、最後は経験に裏打ちされた「勘」がモノを言う。この道は長く険しくて、挑戦しがいがあるものです。
商品開発とは、成果が形となって世に出ていくのがゴール。営業部門から「お客さまが新商品に興味を持ってくれた」「○台買っていただいた」などと頻繁に聞くのも喜びです。
メーカーの商品開発と違うのは、ガスの商品開発はお客さまのニーズありきで仕事がスタートすること。お客さまからの相談や要望を達成するためにどうすればいいかを日々考える。ある意味、「お客さまにより近い場所で開発をしている」ように思います。

他社では味わえない手応えが、若手のうちからある

「挑戦」にまつわる思い出といえば、メーカーや他のガス会社と共同開発をする一大プロジェクトに東邦ガスの代表として任せられたこと。3年と期間に制限があり、かつ求められる成果もある。当時は重いミッションにつぶされそうでしたね。同時に、他社からは40~50代のベテランが参加する中、自分だけが2年目の若手、というプレッシャーも大きくて。会議をしても、最初はまるで子ども扱い。発言が流されるなど悔しい場面もたくさんありました。
風向きが変わったのは、私が担当した試験の結果をプレゼンしてから。誤差なく実施するのがかなり難しい試験だったのですが、ピタッと正確な結果を出して持っていったからです。「これ、かなり苦労したんじゃないですか?」とねぎらいの言葉をかけられるとともに、その頃から「要望にはキチンと応える人だ」と認められましたね。舞台裏を話せば、1回で約3~4時間かかる試験を、n数を担保するために何十件も実施。通常なら面倒がってやらないことを、黙々と一か月以上試した努力が報われたのです。そのプロジェクトの結果は、2011年に商品化として表れ、日本経済新聞にも取り上げられました。「東邦ガスはじめ6社が業界最高効率の業務用エアコンを商品化」という見出しを、今も忘れません。
これからも、妥協せず、馬力のある技術者を目指していきたいですね。自分なりの提案があるなら、周囲に受け入れられるかわからない状況でも、提案する。それを恐れない人が目標です。