
生活や産業を支える天然ガス。今から遡ること約四十年前。ガスは石油系のナフサを原料として製造、日本の高度経済成長と共に高まる需要に応えていました。 事態が一変したのは1973年の第四時中東戦争勃発を機に発生したオイルショック。安価で豊富なエネルギーと考えられていた石油価格が3ヶ月で約4倍にも跳ね上がる異常事態になり、需要が拡大していたガス業界も深刻な影響を受けます。石油原料の確保に奔走する傍ら「節ガスキャンペーン」を実施。迅速かつ適切な措置を講じる体制を展開しました。

ガスは経済活動の土台ゆえ長期的にかつ安定的に供給されねばならない。そこで注目されたのが天然ガス。埋蔵量が豊富で、石油のように中東に産地が集中しておらず二酸化炭素の発生量も石油や石炭に比べて少ない。
しかし、導入するには事前のガス機器調査、設備品の調達、ガス導管工事と営業エリアのインフラ網を一変させることが必要。約15年もの歳月をかけて、供給エリアの天然ガス転換プロジェクトを完了しました。
対象となった東邦ガス管内のお客さまは約120万件、調整したガス機器は約500万台、投入された人員は180万人にのぼります。

都市ガス事業者としての使命である安定供給。これにより、ガス生産量に占める原料は、石油系の割合が低下し、天然ガス体制が着実に前進していったのです。